インターネットが広がり始めた時、ホームページアドレスにはきまって「www」があった気がします。それは当然付けるものだ、インターネットのアドレスはそういうものなんだと考えていた。
ここ最近のアドレスは「www」を省略しているサイトが多い気がします。携帯電話やスマートフォンの増加で、極力打ち込む文字数が少ないほうが良いと判断されたのでしょうか。など考えていてふと思った。
そもそも「www」ってなんだっけ?
早速Google先生に質問をしたら、様々な意見や話があって、正直何が正確なことなのか余計にわからなくなってしまった。
「www」はサブドメインである
「www」はサブドメインですというサイトが数多く見つかりました。まあ形からいうと間違いではない気がしますが、個人的にはサブドメインというのは無理がある気がします。例えばYahoo!が「http://auctions.yahoo.co.jp/」や「http://shopping.yahoo.co.jp/」といったようにサブドメインを利用し、コンテンツの「枠」を明確にするなどの使い方の場合は「auctions」や「shopping」はサブドメインで問題ないでしょう。
ただ「www」のように汎用的に使用されている文字列がサブドメインというのは何か釈然としません。(まれに「www1」などを使用しサブドメインとして使用しているサイトはなくはないですが…。)
「www」はホスト名である
ホスト名ってどういう事?と思う人も多いと思いますが、私もその一人です。「ホストとはネットワークに接続されたコンピューターの総称」と言われても、漠然としすぎていて増々わかりません。まあ百歩譲って「www」がホスト名とした場合、実際はどのような役割を持っているかということが問題となります。
調べてみると「www」が記述されていることによってメールなどの同一ドメインを使用するサービスのアクセスが、Webサーバーに誘導される事がなくなると書いています。ただ「www」が無くとも、そもそもアドレスには「http://」の記載があるため、httpプロトコルでの通信はWebサーバー以外で行われることは殆どないのではないでしょうか?
それは実際にはURL内にポート番号を書かないのと同じで、http=webサーバーということであれば、「www」は元々必要なかったのでは?と考えてしまいました。(その前にDNSできちんと指定していればそんなことは起こらないと思いますが…どうなんだろう?)
参照ページ:http://www.gabacho-net.jp/whims/whim0100.html
参照ページ:http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0812/03/news139.html
「www」の有る無しによってDNSへのアプローチが異なる
上の二つは単純に理論的な話でしたが、この説?は(本当であれば)すごく納得する内容でした。つまり「www」の有無によってサーバーが参照するDNSサーバーが異なるというのです。「www」をつけるとグローバルなDNSへ、つけないとローカルなDNSへ接続すると書かれています。
一般の人が、自分のネットワーク内にローカルなDNSサーバーを持っている場合は殆どなく、結果的にグローバルなDNSへ参照するのであれば、通常の人にとっては有っても無くても関係ないが自分でサーバを管理する人にとっては非常に意味の有ることで、「www」の存在意味がわかる気がします。
参照ページ:http://oshiete.goo.ne.jp/qa/6241897.html
まとめ
理論的には「www」はホスト名で間違いないと思います。ただし、その役割は正直どのサイトを読んでも、今ひとつ理解できません。もし本当にDNSへの問い合わせアプローチが異なるのであれば、充分に意味がある事だと思いますが、このように書かれているサイト(しかも質問の回答として匿名で書かれているので)は殆どなく、しかも自分でテストしていないので、絶対とは言い切れません。
Googleのウェブマスターツールは「www」無しのアドレスを登録すると、「www」付きも登録してねと言ってくるし、基本的には別サイトとして扱われるものです。今後クライアントに「www」の有無を問われたとき、一般の人が納得出来るような回答を用意しておかないといけないかなぁと思っています。しかし、これだけ調べたのに結局よくわからないという結論となってしまうとは情けない。どなたか、教えてください。
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