今回は会社に全く関係ない話なんですが、親知らずについてです。私は大学時代から親知らずに苦しめられてきました。で、今度4本目(最後)の親知らずを抜く予定なのですが、先生選びだけは慎重におこなったほうが絶対にいいというお話です。

私の親知らずは斜めに生えています。人によっては真横に生えてたりすることもあるそうで、こういう人達は街の歯医者さんに行くとほぼ確実に大学病院を紹介されます。ご多分にもれず、私も今から20数年前、初めての親知らずが虫歯で痛み出した際に、大学病院を紹介されました。その時は大学病院でしか治療できない親知らずの抜歯に、恐怖しか有りませんでした。同級生は抜歯の次の日、痛みのあまりわざわざ休みの学校に来て、箱椅子を蹴飛ばしたという逸話を嬉しそうに私に聞かせ、もう何週間も前から戦々恐々だったことを覚えています。

紹介された大学病院に行くと、結構若い先生でした。「本当に大丈夫か?」と一瞬脳裏をよぎり思わず「すごく難しいと歯医者に言われたんですが大丈夫でしょうか?」と今となってはなんとも失礼な質問をしてしまいました。それを聞いた先生は一言

「僕が抜けない親知らずは、日本全国何処に行っても抜けないから」

と言い切ったのです!この言葉を聞いたときの安心感は今でも忘れません。不安が一気になくなりました。結局先生の言葉通り、抜歯は予定通りに進み、その後の痛みも殆どなく成功したのでした。

それから数年たち、また親知らずが虫歯になりました。今度は街の歯医者さんが抜歯するということで気軽に考えていましたが、これが結構大変でした。1時間ぐらいの時間がかかって、口を開けているのもきつくなるぐらいで、もうグッタリ。前回の抜歯があまりに見事だったので、余計に疲れたのを覚えています。「1本めの先生に残り全ての親知らずを抜いてもらいたい・・・」と当時は本気で考えたものでした。

で、3本目。前回の失敗?から、随分悩んだんですが、流石に最初の先生を探すのもどうかと悩んでいると、クライアントの社長に、素晴らしい先生がいるとのご紹介をうけました。その先生は個人で歯医者もやっていますが、週に何日かは大学病院で教えているほどの先生で、腕はとにかく凄いと。「これは賭けるしかない」そう思って、歯医者を尋ねるとクライアントの社長から話が伝わっていたらしく、直ぐに呼ばれ「ちょっとみせて」と立ったまま親知らずを見だしたんです。そして一言

「10秒だな・・・」

えーっ!何言ってるんだ!?と心底思いました。だって前回は1時間かかっているし、いくら凄腕といっても、言いすぎだろー!って。しかしその思いは見事に裏切られました。麻酔を打ち、歯を掴んでから15秒、本当に抜けたんです!で、また一言、

「思った以上に虫歯が進行してて、途中で折れたのが痛かった。本当なら10秒なのに・・・」

くやしがる先生。世の中本当のプロフェッショナルがいるんだと、心から感動した1日でした。

更に月日が流れ、最後の1本の親知らずをとうとう抜かなかればならない日が近づいて行きました。もちろん、前回の先生以外、この抜歯をお任せできる人はいません。

因みに、その先生曰く、大学病院に行っても治療するのは生徒で、先生は指導するだけだから、あまりおすすめは出来ないなぁ、とのこと。まあ確かに大学病院でひどい目にあったという話もよく聞きますし、親知らずだけは本当のプロフェッショナルにお願いしたほうが絶対にいいよという話でした。